コミュニケーションをサポートするとは?(ノーチェ)

今回からは[自閉スペクトラム症の支援]を紹介したいと思います。

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コミュニケーションをサポートするとは?

自閉スペクトラム症(以下ASD)の言語コミュニケーションや曖昧な表現、
空気を読む事への苦手さがあります。
それらに対してどのようにサポートする事ができるのでしょうか。

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1.コミュニケーションをみえるものに変えていく

言葉のコミュニケーションが苦手な方には、実物や写真、絵や文字を通してやりとり
する事があります。これは、視覚的情報が優位なASDの特性を生かした方法です。
また、普段言語コミュニケーションで生活されているASDの方にも、
場合によっては、文字やイラストを使う時があります。それはいかなる状況下でも(パニックや不安がある時)
安定して使用できる情報が大切になるからです。
視覚化しにくい「自分の気持ち」や「出来事の考察」などを一緒に確認する場面では、
コミック会話も用いる事があります。これは、線画の人物に漫画の吹き出しを付けて、
吹き出しの中に文字を書いてやりとりをする事で見えない情報を順序だてて分かり易くする手法です。

サポートの考え方は、ASDの方やそうでない方どちらにも分かり易い方法で、その方のスキルや環境、
その方の気持ちに沿って作っていくのが大切です。
ここ最近は、スマホやタブレットで自然で便利なコミュニケーションツールも増えています。

2.空気を表現する

コミュニケーションの裏の意図や隠れた感情といった、いわゆる「空気」もみえるものに
していくサポートがあります。
なかでも、ソーシャルストーリーや、5段階表などが有効です。
ソーシャルストーリーとは、イラストと短い文章で「この場面は、こういう事が良いかもしれませんよ」と
お伝えする方法です。順序だった、ポジティブで、強制的ではない文章が重要です。

例:【話を聞く時は、相手を見る事】

誰かが私に向かって話している時は、頑張って聞くようにしています。これはとても良い事です。
お話をしている人を見ると、私がその人の話をちゃんと聞いている事がその人に分かるのです。
私は話を聞く時、その人の顔を見るようにしています。
そうすれば、私がその人の話を聞いていると分かるからです。
話しかけてくる人は、そうして貰うと嬉しいのです。

評価表もまた、視覚化した情報です。声の大きさや感情の変化を段階やイラスト・カラー
でみえるものにする方法です。ASDの方にお伝えする時や気持ちを示してもらう時など
お互いの理解を共通にするための方法です。

例:【声の大きさ】

5.危険な時に出す声
4.発表の時に出す声
3.挨拶の時に出す声
2.車の中の時に出す声
1.OFF

3.まとめ

今回紹介しました支援は、
・言葉のコミュニケーションや曖昧な表現も「みえるもの」にする。
・ASDの方が分かり易い事はもちろん、どんな相手にも伝えやすい方法。
以上がポイントです。
2.で説明した、「社会的な空気を読む事」は、絶対に必要な事ではありません。
さらに、「正解」も決まり切ってはいないと思います。

しかし、「その事実を知っている」のと知らないのでは、大きな違いがあると思います。

コミュニケーション支援は、ASDの方がくみ取り難い情報を明確化するだけでなく、
「自己選択」をできるものにしていく事もとても大切だと思っています。

プロフィール

ノーチェ

illust2068自閉スペクトラム症のお子様の療育、成人の入所施設を経験し、
就労支援施設でジョブコーチを勤めておりました。
彼らとの暮らしの中で、学んだ事は数え切れません。その中の少しでも皆さまにお伝えできればと思っております。

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