見知らぬ女性の一言に支えられた日(このか)

自閉症の息子(小1・7歳)は重度の知的障害を伴っています。
2歳で自閉症と診断され、当時は言葉が遅いという以前にとにかくよく泣く、暴れる、パニックになる、という面での暮らしにくさがふんだんにありました。しかし、3~4歳くらいまでの子どもが泣き喚いたりしている様子は日常的によく見かけるものです。

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周囲の冷たい目・・見知らぬ女性の一言に支えられた

暮らしにくさを抱えながらも外出先での苦労については、周囲の目線も「あらあら」「元気ね~」というようなありがちなものでした。

それが変わってきたのは5歳くらいからです。
「ギャーー!」と泣き喚いたり、言葉にならない宇宙語のような言葉を発していると周囲は何事!?という雰囲気になります。

そして7歳になった今では泣き叫ぶことは減ってきましたが、逆にご機嫌で手を叩く、くるくる回る(もちろん宇宙語付きで)ととにかく賑やかです。
じろじろ見られることは仕方ないと割り切りながらも、やはり気まずいときもあります

先日ショッピングモールのフードコートでおやつとして大好物のポテトフライを食べていたときのことです。大好物がゆえにだんだんテンションがあがってきた息子は、食べながら激しく手を叩き、時には椅子の上に立ち上がりポテトを天高く掲げうっとりしたりしています。「ちゃんと座って食べようね」と言うと、今度は椅子を飛び降りて食べながら高速回転が始まります。

注目が集まるのは当然で、たくさんの目線が突き刺さります。なかには見て見ぬふりをしてくれている人もいるようでした。

もうこれ以上は限界かな?とポテトを持って帰ろうとしたとき、近くにいた中年の女性が
「ボク楽しそうね~」
と笑顔で声をかけてくれました。
「障害があって…、騒いでしまってすみません」
と言うと、
「そうなの。でも元気でいいじゃない」
と。
ホッとするようなその会話の後、なぜか周囲の目線は気にならなくなり、息子はその場でご機嫌でポテトを完食できました。

帰るときにその女性に挨拶をすると「ボクおいしかったね。ママと一緒で嬉しいね」と言ってくれハッと気づきました。
「フードコートで騒いでしまい大変だった時間」になるはずだったひとコマが「息子が大好きなポテトを食べて喜んでいる素敵な時間」に変わったことに。

女性が自閉症に詳しい方だったのかどうかはわかりませんが、ありのままの息子を認めてくれたこと、息子を肯定してくれたことで、私は支えられ救われました。

一般の方が自閉症に詳しくなくても、関わりが分らなくても当然です。ただみんなとは少し違っているけれど、その個性を肯定的に見ていただけたら、笑顔を向けていただけたら、それがどんなに糧になるかわかりません。

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