会話の真意を読み取れず、いろんな職場を転々と(ジョー)

自分が自閉症スペクトラムだと診断されるまで、いろんな職場を転々として、その度に自己嫌悪にさいなまれてきました。

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障害者だけど見た目は普通の苦悩

私は見た目はそこそこ普通で、ファッションやメイクにもそれなりに気をつかっています。しかし自分の障害が顕著に出るのは、やはり内面、コミュニケーションの部分でした。

平坦な喋り方が不気味だと言われて

たとえば勤務態度。私は喋り方が平坦で、感情がこもっていないとよく言われます。方言を使うのも苦手で、職場でその事についてからかわれることがありました。

「アンタの喋り方は、本を読んでるみたいで不気味」
「いつも標準語で喋ってるけど、気取ってるつもりなの?」

そんな事を言われても、私にはどうしようもありません。伝えたい内容を言葉にするのがせいいっぱいで、話し方に工夫を凝らす余裕はありませんでした。

昔気質の社長にも「ロボットみたいだ」と毛嫌いされ、私だけ居残りで抑揚のある喋り方を練習させられました。
「私は今、とっても楽しい!」「みんな大好き!ありがとう!」
そんな感情的な言葉を、大きな声で何度も言わされるという…。私にとっては苦行でしかありませんでした。

「会話の真意を読み取り、空気を読んだ反応をする」ことができない

コミュニケーション能力の低さに加えて、とっさの行動も苦手です。飲食店で働いていた時は散々でした。
先輩に「おしぼりケースを見てきて」と言われたら、まずは言われたとおりにおしぼりケースをあけて中のおしぼりを確認。おしぼりは3つありました。

私「おしぼり見てきました」
先輩「補充した?」
私「何をですか?」
先輩「おしぼりだよ!少なくなってたら補充してくるのが普通でしょ」
私「あと3個です。何個になったら補充すればいいんですか?」
先輩「3個だったら、十分少ないでしょ!?さっさと補充してきて」

その時の先輩の怒った顔、周囲のどよめきで、私はパニックを起こしてしまいました。
たまらない不安を紛らわすために店の隅っこへ走り、今やらなくてもいい床拭きを始めてしまい…閉店後に店長からも説教を受けるはめになりました。

こんな調子で、おしぼりの補充でさえまともにできない私。配膳や接客も遅くミスしっぱなしで、周囲やお客さんをイライラさせる日々が続きました。

後から考えれば、「こうすべきだった」という反省はいくらでも浮かんできます。しかし、いざその場になると、頭が真っ白になってマトモな判断ができません。
仕事や人間関係で必要な「会話の真意を読み取り、空気を読んだ反応をする」ことができないために、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうのです。

何がいけないのか分からないけれど「私のせいで相手がイライラしている」ことはわかる

ダメなことをやらかしている瞬間、なぜダメなのかがわかりません。それなのに、という空気だけは敏感に感じ取ってしまうのです。
こういった思いは、自閉症スペクトラムを持つ人なら一度は経験があるのではないかと思います。

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