小学校は普通クラスでしたが、週に1回、情緒学級に通級しました。
小学校での教育と療育
もちろん、最初の保護者会で息子のことを保護者の皆さんに伝えました。
そして、週に1回、他の学校へ行く息子について、クラスの子供たちにも話そうと思いましたが、担任の先生が「私から話します。」とおっしゃってくれたので、お任せしました。
小1は普通クラスと週に1度の情緒学級へ
通級では普段の勉強の補足だけでなく、集団行動の練習、シール貼りや塗り絵、とても素敵な焼き物を作ったり、調理実習でクリスマスケーキを作ったり、本当に楽しい内容でした。
担任の先生がとても上手に息子のことを話してくれたようで、クラスの友達は息子に対して偏見を持つことなく、逆に「いいなぁ。僕も行きたいな。」「僕は何曜日に行けるの?」と質問する子がいたそうです。
息子にとっては、いつも周りの行動を見てから行動し、劣等感でいっぱいの普通学級での生活とは違い、担当の先生が1対1で向き合い、沢山褒めてくれる。この日があるから他の日に安定した学校生活が送れる。そんな大事な1日でした。
2年生「もう、普通クラスだけで大丈夫」
2年生の終わり、通級の先生から「もう、普通クラスだけで大丈夫」と言われました。
私は昔のように「追い出さないでください。通級があるから、安心して生活が送れるんです。」と懇願しましたが、「そんなに心配してるのはお母さんだけですよ。」と背中を押され、小学校2年生で通級を卒業し、その後は通級や療育に通うことなく学校生活を送っています。
小3.4年生「悪くないときは謝らない!」
小3.4年の先生は、なんでも自分のせいにして謝る息子を
「悪くないときは謝らない!」
と怒ってくれました。お話が上手でない息子は、なんでもかんでも謝っていたので友達に悪者に仕立てられることもありましたが、この先生のお陰でそのような事はなくなりました。
小5.6年生「お前なら出来る!がんばれ!」
小5.6年の担任の先生は、
「お前なら出来る!がんばれ!」
と、いろいろな事に挑戦させてくださり、自信を持つことを教えてくれました。
そして中学生に
そんな息子は現在中学生。お片付けが苦手だったり、ゲームをし始めると時間を忘れてしまうことはありますが、今では学級委員を務めるほどに成長しました。
自分が療育センターに通っていたことも、通級に行っていたことも全てわかっているのですが、自分の発達障害を認めているのか、認めたくないのか。まだ、わかりません。
先日、広汎性発達障害についてのテレビ番組で、その方の幼少期の再現ビデオがありました。それを見ていた息子が私に言いました。
「なんで親が気付かないんだろうね」
私はなんだか息子に褒められた気分になりました。
もし、発達障害で悩んでいるママがいたら、勇気を出して早めに療育することの大切さを伝えていきたいと思います。
プロフィール
ハヌル
3歳の時に広汎性発達障害と診断された息子のママです。小さいころの療育のおかげで、今では普通の子と同じ生活を送ることができています。勇気を出して早めに療育することの大切さを伝えることができたらうれしいです。